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プロローグ さあ、さあ、御立会いの紳士淑女の皆様方。お目にかかり恐悦至極。 僕は折笠ネル。これより始まる、活劇の御案内を致す者。主演の一人でもございます。 どうぞ、そのまま御観覧をお願い致します。 では、本日の演目を御紹介致しましょう―― 折笠ネルプロローグSS『わたしこそが、その陽気な夜の放浪者なのです』 対戦レギュレーション 【戦場】 劇場 【時代】 過去 【戦闘領域】 劇場内 【勝利条件】 対戦相手の殺害、戦闘不能、降参、または戦闘領域離脱 対戦キャラクター:折笠ネル 【破壊力】 B+ 【運動能力】 B 【攻撃射程】 A 【耐久力】 C+ 【知力】 B+ 【精神性】 B+ 【特殊能力】 『廬斉夢蝶折据』:折紙で折った造形の具現化 対戦キャラクター:サンプル太郎 【破壊力】 A+ 【運動能力】 A 【攻撃射程】 D 【耐久力】 A 【知力】 C 【精神性】 A 【特殊能力】 『サンプル・パワー』:接触物に自身のパワーを注入強化 帝都近郊、吟河モダンホール。 客席は馬蹄形の三層構造。席数は1000席に近い。 舞台と客席の距離を限りなく詰め、臨場感を徹底的に追求した設計。 特筆すべきはその頑強さで、魔人同士の戦闘にも耐える徹底的な強度設計がなされているという。 魔人建築家の作とも噂されるが、そちらは推測の域を出ない。 豪奢で瀟洒な造りのその建物の中で、一人の男が、舞台の袖に降り立っていた。 均整の取れた筋肉を有する偉丈夫。 両手には重厚な鈍色に光る、ボクシンググローブのような籠手が嵌められている。 その男――名前も持たぬ男は、周囲を見渡す。緞帳が降りている。開演前の劇場といった風情か。 明かりは点いていない。暗闇の中、非常口の明かりが、かすかに場内を照らしている。 その中に男は、先客の気配を認めた。 パチン、と小さく音が鳴り、照明のスイッチが点けられる。 スイッチに手を伸ばした状態の人影が、シルエットを露わにする。 軍帽を被り、裾の長いミリタリーコートを羽織った女性。 前を開いたコートの中には軍人然とした服飾と軍刀のような者が垣間見えるが、かっちりとフォーマルばった上半身と比較して、下半身の太もも覗くミニスカート姿は、いささかミスマッチに見える。 だが、だからこそ。彼女がこの世界の住人ではなく、並行世界より迷宮時計の力により導かれた対戦者であることは明白であった。 彼女の名前は、折笠ネルと言った。 それを男は知っている。男の所持する迷宮時計が、闘うべき者たち、自分と相手の名を告げているからだ。 男には名がなかったが、自分の名が、サンプル太郎などという名に落とし込まれていることを知った。 呼び名に特に不満があるわけではない。そもそも必要がない。 男――サンプル太郎はただの作られた戦士。戦以外のことなど、殆どと言っていいほど興味は無かった。 サンプル太郎の許へ歩きながら、折笠ネルが滔々と語りかける。 「大和の狗まで、こんな戦いに介入してくるとは。 日本政府生体調査局試製強化魔人刺客被験体サンプル001“太郎”……噛みそうな名前だ。 迷宮時計は僕に優しいね。呼びやすいよう、サンプル太郎って名前を提案してくれるんだから」 「その見てくれは……アンタ、藤原の手芸師かあ」 折笠ネルは目を細める。 「温室育ちの君が知っているのか。よくも狗にまで教育熱心な親を持った」 サンプル太郎は、凶暴に笑う。 ――あの退屈なお勉強も、役に立つ日が来るとは。 「よーく知ってるとも。戦についてはみっちり鍛えられたからなあ。歴史の授業でな」 「……科目を訂正させてやる、僕に学ぶべきは道徳だ。礼義の示し方を躾けてあげよう」 「ならばそうすればいいだろうが。アンタが頭を垂れることで、よお!」 サンプル太郎が一瞬低く屈み込み、直後、その肉体が一気に前方へ跳ぶ。 絶大な筋肉量と肉体強度が生み出す、猛烈な突進力。 それに対し折笠ネルが取った行動は、防御でも回避でもなかった。 「ちょっと待ったストップ!ストップ!血の気が多すぎるだろっ!」 両手を上げて静止する折笠の眼前で、サンプル太郎の強撃が止まる。 風圧で帽子が飛び、くしゃくしゃと髪が乱れた。 「……何のつもりだ?」 「そう怖い顔をしないでくれよ。……うわっ、髪の毛噛んじゃった」 彼女は帽子を拾い、埃を払いながら被り直す。 「……今普通にやり合って、か弱い僕が格闘魔人様に勝てるわけがないだろう」 「ならば、アンタは何をしに来た?」 サンプル太郎は訝しむ。 「君は、巻き込まれたわけではないんだろう?時計に触れる機会があるようには思えない。 大和の連中によって、調査のために送り込まれた内の一人。そんなところだと思っているんだけど」 サンプル太郎は答えない。折笠ネルはそれを肯定と捉える。 「そして、君自身の望みは他にある。僕はそう見立てているんだけど。 どうかな?僕に準備の時間をくれないか?まだ終わり切ってないんだよ」 「んなもん、わざわざ目の前に出てこず、コソコソ進めりゃあいいだろうが。 それをノコノコ出てきて見逃せ?舐めてんのか?」 「違うんだよ、僕は無駄な殺しが嫌いなんだ。 これでも平和主義者だからねえ……君もそうだろう?見ろよ」 袖から少しだけ、舞台の幕を開いてみせる。サンプル太郎に客席を覗かせる。 客席には、人がひしめいていた。開演前の喧騒が、こちらにまで聞こえてくる。 「これは……」 「そ。僕達の活劇を見にきた観客。迷宮時計とやらがお膳立てしたんだろうさ」 「――あの観客方、誓約書まで書いてるらしい。巻き込まれて死亡しても構いませんって。 筋金入りの狂人方だろう?そいつらを少しは楽しませたいじゃあないか」 「それにせっかくの劇場なんだ。この戦場設定を無駄にせず、有効に使わせてくれよ」 「君だって万全に準備した僕を倒したほうが楽しめるはずだろう?30分ほど時間をくれ」 客席の照明が落とされる。放送が始まる。 〈さあ、さあ、御立会いの紳士淑女の皆様方。お目にかかり恐悦至極。 僕は折笠ネル。これより始まる、活劇の御案内を致す者。主演の一人でもございます。 どうぞ、そのまま御観覧をお願い致します。 では、本日の演目を御紹介致しましょう――〉 演目:『わたしこそが、その陽気な夜の放浪者なのです』 対戦規約 【戦場】 劇場 【時代】 過去 【戦闘領域】 劇場内 【勝利条件】 対戦相手の殺害、戦闘不能、降参、または戦闘領域離脱 演者:折笠ネル 【破壊力】 B+ 【運動能力】 B 【攻撃射程】 A 【耐久力】 C+ 【知力】 B+ 【精神性】 B+ 【特殊能力】 『廬斉夢蝶折据』:折紙で折った造形の具現化 演者:サンプル太郎 【破壊力】 A+ 【運動能力】 A 【攻撃射程】 D 【耐久力】 A 【知力】 C 【精神性】 A 【特殊能力】 『サンプル・パワー』:接触物に自身のパワーを注入強化 そして開演の幕は開く。 舞台に立っているのは、サンプル太郎ただ一人だ。スポットライトに照らされている。 「どこだ……どこに居る!」 周囲を見回す彼の頭上、舞台上から、何かが大量に降ってくる。 身構えるサンプル太郎の目に映ったのは、大量の白い紙片。 「……紙吹雪か?」 その紙吹雪の一つ一つが、サンプル太郎の眼前で雪に変じる。 その場を猛烈な吹雪が襲う!気温も急激に低下する! 「折形『関扉(せきのと)』!」 折笠ネルの能力『廬斉夢蝶折据』は、具現化の力。紙吹雪は本物の吹雪と化す! 吹雪で視界が乱れる中、折笠ネルは舞台袖のマイク台を発ち、舞台へと飛び込む。 次の攻撃準備が、すでに完了している。 「折形――『将門(まさかど)』!』 指の間に挟まれているのは、3枚の手裏剣の折り紙。 それが本物の手裏剣へと変じ、サンプル太郎へと正確に襲いかかる! その投擲を、サンプル太郎は避けきれなかった。 手裏剣が額に突き刺さら――ない! 「そんなもんで、決まりと思ったかあ?」 哄笑するサンプル太郎!額には切り傷がかろうじて見えるのみ。 「そんなヘボい鈍らじゃあ、やられてやるわけにゃあいかねえさ」 彼の肉体強度は、格闘魔人並みにまで鍛えあげられていく。 刃一つで、容易く傷つけられるそれではない! 「まさか、これが必死こいた本気の策だったのかあ?興ざめだ」 拳を振りかぶる。グローブに仕込まれた『フルメタルボンバー』が突出される。 相手に触れた瞬間に内臓火薬で発火。ライフル弾の直撃並みの威力を発揮する代物だ。 それを折笠は、抜刀して受け止める。 「馬鹿か?」 サンプル太郎は嘲った。この衝撃が剣で止まるものか。 彼女の刀、『加州折笠信文』は、紙を巻いただけの代物である。 本質的には、新聞紙を巻いて拵えた剣と何ら変わりはない。 だが、それを折紙の真髄に迫ったものが行えばどうか? その強度は、そのしなやかさは。鋼鉄の剣をも凌駕する! 事実、その刀はサンプル太郎の『フルメタルボンバー』を耐え切っていた。 「馬鹿か?だよ、ほんっと。腕が痺れそうだ」 折笠は刀を正眼に構える。 「防ぐのか!それじゃあもう一撃やってみるかあ!」 サンプル太郎は、逆の手で再び『フルメタルボンバー』を突き出す。 「愚直に二撃目を叩き込む?いや、まさかそんなはずがない――」 「ご名答。『サンプル・パワー』」 肉の焼け焦げる臭いが、舞台に充満している。 大砲の直撃に匹敵する一撃。耐久振りの魔人でもなければ、確実に絶命するはずの必殺技。 サンプル太郎は警戒を解かない。能力使用直後は、一番の隙があるからだ。 注ぎ込んだパワーが戻るまでは、常人並みの身体能力となってしまう。 「千羽じゃ足りなかったか……威力が高過ぎるっての」 胸を押さえながら、立ち上がる女性の姿がある。 手に握られているのは、柄だけになった加州織笠信文。 刀身は千羽鶴へと変じており、そのどれもが焼け落ちて悪臭を呈する。 身体を押さえた手の回りに、焼け跡が覗く。 千にもおよぶ鶴の肉壁をもってしても、軽減しきれないほどの威力。 これがサンプル太郎の魔人能力『サンプル・パワー』と、兵装『フルメタルボンバー』の合わせ技だ。 「……胸元ばかり見ないでくれるかい、男の子」 「板に欲情する趣味はねえ」 「殺すぞ」 服から覗く肌を折り紙で塞ぎ、折笠ネルは距離を取る。 「まあいいさ。君の最強は見せてもらった……そろそろこちらも見せる頃合いだろう」 両手を広げ、観客席に向き直る。 「貴卿らの手元、事前にお渡しした小冊子(パンフレット)を御取りませ!」 「裏表紙を御覧じよ!その指示の通りに折りなさいませ」 「折り目は抜け目なく付けさせて頂いた。 貴卿らでも富む者の如き仕上げと――わっととと危なっ!口上の途中に攻撃するんじゃない、お馬鹿!」 蛙と風船の折り紙を同時展開する。踏み潰れる蛙と踏み割れる風船で、足元を少しでも乱す時間稼ぎ。 のらりくらりと躱す。鶴をどんどん盾にして、拳撃をとにかくいなし続ける。 折り鶴を駆使し、空中にも逃れる挙動を取る。とにかく距離を、距離を! 舞台の中央で、タン、っと靴音を響かせて停止する。 にやりと笑んでみせる。サンプル太郎は距離を少しおいたまま、その様子をうかがう。 「完成しましたね?ではこの様に構えて、スポットライトの差す方へ向け下さい」 対象を焼くかの如き強烈な露光が、舞台の中心へと集中している。 スポットライトに照らされているのは、折笠ネルの背中。影になったその先には、サンプル太郎の姿。 観客の全員がそちらに向けて、折り上げたパンフレットの角を向ける。 「佳く、佳く御覧じよ。これが僕の用意した最終幕(フィナーレ)! はい、の合図とともに、一斉に手を振っていただきたい!では――」 折笠ネルの体が、舞台の外に身を投げる。 「はい!」 乾いた破裂音が、ホールに無数に反響した。 「――モチーフは、紙鉄砲。これが、折形『椿説(ちんぜい)』にございます」 殺到した千の射線の先は、サンプル太郎のみとなった舞台中央部。 ナイフに耐える表皮も、具現化した千の紙鉄砲による一斉射には持ちこたえない。 着弾のたびに、サンプル太郎の体が小刻みに躍る。無数の銃創が穿たれていく。 「もう一度、はい!」折笠ネルに容赦はない。千の紙鉄砲による二撃。 最早立つことすら叶わず、サンプル太郎の身体は舞台に倒れ伏した。 舞台の外から、よじ登る影があった。折笠ネルの姿。 少女は舞台の中央に戻ると、帽子を取りながら恭しく一礼をする。 「それでは皆さん。これにて失礼」 照明が落ちていく。紙吹雪が舞う。 紙吹雪が、再び本物の吹雪へと変じる。 暗闇と吹雪が舞台を覆っていく中、緞帳は徐々に降りていった。 『わたしこそが、その陽気な夜の放浪者なのです』 劇終 このページのトップに戻る|トップページに戻る
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 幸せ家族計画 千羽出産編 ◆M2vRopp80w氏 姫子のお腹に赤ちゃんを授かり、出産予定日を間近に控えたある日…。 「あ、洗濯物取り込まなきゃ。」 姫子がベランダに干した洗濯物を、取り込もうと立ち上がったその時だった。 「だめよ、姫子は休んでいないと!」 台所に立っていた千歌音が、慌ててこちらへやって来る。 「大丈夫だよ、千歌音ちゃん。それくらい私が…」 「だめ。私がやるから座っていて。」 千歌音は姫子の初めての出産が心配で付き添う為にしばらくの間、休暇を取って家にいる。 千歌音も出産を経験しているが姫子の身体とお腹の子が心配で、いてもたってもいられないようだ。 何をするにも、すぐに駆けつけて来る。 しかし、それは千歌音だけではなかった。 「そうだ、部屋のお掃除でもしようかな…」 「だめ~!おかあさんはやすんでなきゃだめ!」 今度は雛子が姫子の下にやって来る。 「雛子?大丈夫よ、これくらい…」 「だめったら、だめっ!おなかには、あかちゃんがいるんだよ!おそうじはひなこがやるっ!」 雛子は初めての妹が産まれる事が相当嬉しいらしい。 千歌音がいつも姫子を心配しているのを見て、出産が大変なのを子供ながらに感じているらしい。 雛子まで何かと駆けつけてくる。 「はい…わかりました。」 あまりに雛子が訴えてくるため、姫子も仕方なく諦めリビングへ戻ろうとしたその時…。 「……っ!」 「おかあさん…?どうしたの?おかあさん!」 姫子は突然その場に座り込んだ。 お腹に痛みを感じる。 (これって…もしかして…) 「ママぁ…!」 雛子はリビングにいた千歌音の下に泣いて走って来た。 「雛子?どうしたの?」 「ママ!おかあさんが、おかあさんが…」 「……!」 雛子の様子にただならぬ雰囲気を感じて、千歌音は姫子がいる部屋に向かうと姫子が座り込んでうずくまっていた。 「姫子!大丈夫?」 「千歌音ちゃん、もしかしたら…陣痛…かな…?さっき急に…」 苦しみながらも心配をかけさせまいと姫子は笑顔を作って話すが、額には汗が滲み出ている。 「予定日まだなのに…」 「心配しないで、そうゆう事はよくあるわ。今すぐ病院へ行きましょう。」 千歌音は姫子を抱えて車に乗せ、かかりつけの産婦人科に車を走らせた。 病院へ着くと、姫子はすぐに分娩室に運ばれた。 「おかあさん…」 雛子が涙を浮かべて、分娩室を見つめたまま千歌音のスカートをギュッと掴んだ。 「大丈夫よ、雛子…」 「でも…おかあさん、ものすごくいたがってたよ!?」 先ほどの姫子の苦しむ様子に、不安を感じた雛子は大粒の涙をポロポロと流す。 「心配しないで、雛子。ママもね、雛子が産まれる時すごく苦しかったのよ。」 「ママも…?」 千歌音は雛子を安心させるように、優しく肩を抱いた。 「そうよ。痛くて苦しかったけど、雛子に早く会いたくて頑張ったの。」 「ひなこに…?」 「ええ、雛子も早く赤ちゃんに会いたいでしょう?」 「うん…」 「今度はお母さんが頑張っているの。だから雛子も泣かないで、無事に赤ちゃんが産まれるようにママとここで待っていましょう。ね‥?」 そう言って、ハンカチで雛子の涙を拭いてやると落ち着いたのか笑顔を浮かべた。 「うんっ!おかあさん、がんばってるんだもんね。ひなこいいこにしてまってる。」 「雛子…」 姫子に似て、意志の強い雛子を千歌音はぎゅっと抱きしめた。 どれくらい時間がたったのか、千歌音と雛子は病院のソファーに座ったまま待ち続けていた。 雛子は千歌音の膝に頭をのせてウトウトとしている。 雛子の頭を撫でながら、窓を見ると外はもう暗くなり始めていた。 (長いわね…私の時もこんなに長かったかしら…?) 千歌音が雛子を産んだ時を思い出していると、突然分娩室から赤ちゃんの泣き声が聞こえた。 「今の…!?雛子、雛子、起きて…」 眠りかけていた肩を揺り動かすと、雛子が目を擦りながら目を覚ました。 「うぅん…おかあさんは…?」 分娩室の扉が開き、中から先生が出てきた。 「先生!?赤ちゃんは…」 「無事に産まれました。お母さんも無事ですよ。」 「ありがとうございます…!雛子、赤ちゃん産まれたのよ。雛子の妹が。」 「ほんと?ほんとにほんと?」 「ええ、本当よ。」 「わぁ!!ひなこにいもうとができたぁ…!」 喜んでピョンピョンと飛び上がる雛子を見て、千歌音は微笑んだ。 (よかった…姫子も赤ちゃんも無事で…) 千歌音はやっと安堵して胸を撫で下ろした。 病室に入ると、ベッドには姫子と産まれたばかりの赤ちゃんがいた。 「千歌音ちゃん…雛子…」 姫子がこちらに微笑むと、雛子はベッドに駆け寄った。 「おかあさん…!」 「心配かけてごめんね‥」 「ひなこいいこにしてまってたよ。」 「そう、えらいね。雛子。」 姫子にほめられて、雛子は嬉しそうに笑う。 「身体の具合はどう?」 千歌音が心配そうに姫子の顔を伺った。 「うん、大丈夫…先生が数日後には退院出来るだろうって。」 「そう、よかった…」 「それより、千歌音ちゃん…抱いてあげて。」 「いいの…?」 「もちろん、私達の子だもん。千歌音ちゃんに抱いて欲しいの。」 ベッドに眠る産まれたばかりの赤ちゃん。 姫子と千歌音の子。 千歌音はそっと赤ちゃんを抱き上げた。 雛子を産んだ時よりも、少し小さいような気がする。 しかし、こんなに小さいのに確かに生きているのだ。 千歌音の腕の中で。 「ね、千歌音ちゃんに似てない?」 「そうかしら?」 「似てるよ。顔とか、目とか…輪郭とか。きっと大きくなったら、千歌音ちゃんみたいに綺麗になるんだろうな。」 まだ産まれたばかりの我が子を嬉しそうに自慢する姫子。 「ママぁ!ひなこも、あかちゃんだきたい!」 雛子は妹を抱きたくて、千歌音の服を引っ張りねだる。 赤ちゃんを渡し、雛子にも抱かせてやる。 「わぁ…ちっちゃ~い。ねぇねぇ、あかちゃんなんてゆうなまえなの~?」 「あ、そうだった…千歌音ちゃん、この子の名前まだ決めてないでしょ?」 「え?ええ‥。」 「この子の名前、私がつけてもいいかな?」 「姫子が?私は構わないけれど…」 「あのね、千歌音ちゃんの千と、羽が生えてる天使みたいな女の子で…千羽。千羽ってどうかな?」 「千羽…いい名前ね。」 「でしょ?この子の顔を見た時、決めたの。」 千羽を見つめ柔らかく微笑む姫子の顔は、もうすでに母親の顔になっていた。 千歌音が心配しなくても、姫子は大丈夫だったようだ。 「姫子、ありがとう。」 千歌音は感謝の気持ちを伝えた。 「…千歌音ちゃん。」 「雛子、妹が出来てよかったわね。もうお姉さんね。」 「千羽と沢山遊んであげてね、雛子。」 「うんっ。」 雛子は産まれたばかりの妹の柔らかい頬を指で触れると、千羽はギュッと指を掴んで強く握り返した。 「わたしがおねえちゃんだよ。よろしくね、ちはね!」
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【To】柊かがみ 【タイトル】Re 【本文】 だいぶ良くなったよ。ありがと。 お見舞いは今日来てくれたばかりなんだし、気を使わなくてもいいぜ? それに……まだ結論が出せてないんだ。明後日までにはちゃんと出すから。 やんわりと断ってみた。 【from】柊かがみ 【タイトル】Re Re 【本文】 気を使ってるわけじゃなくて、単純にお見舞いに行きたいの。 あんたも素直に感謝しなさいよね!何かお土産持ってってあげるから☆ それに……結論を急がせるつもりなんてないから……いいでしょ? ……… 女の子が俺のお見舞いに、それも一人で、来てくれるなんて今までの俺の人生にあっただろうか?いやない(反語)。 ……… 「ま、病人がお見舞いを受けるのは当然だよな?」 俺が出した結論は要約するとそういうことだった。 結局、お見舞いに来るというかがみの申し出を全面的に許諾したわけだ。 ……『当然』 『山を登る時、ルートもわからん!頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は当然なんじゃ! そう、コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい当然じゃッ!』 そうジョセフお爺さまも言っておられる。 微妙に違う気がするけど、気にシナーイ。 要は、ちゃんと結論を出す前にかがみと[禁則事項です]な展開にならなければいいだけのことだ。 ちゃんと結論…… まだ出せたとは言えないけど…… お見舞いくらい、いいよね? つっても、仮病なわけだけど。 【To】柊かがみ 【タイトル】Re 【本文】 わかった。素直に感謝するよ。ありがとう。 くどいようだけど、返事は明後日な。ごめん。 明日は一日家にいるつもりだから、いつ来てくれてもいいよ。 お土産にプリンなんか持ってきてくれると嬉しいかも(笑) ヴイィィィィィィィ、 ヴイィィィィィィィ、 かがみからの返信が来た。 【from】柊かがみ 【タイトル】Re Re 【本文】 じゃあ、明日お昼前、11時くらいに行くわ。 美味しいプリンを売ってるお店知ってるから楽しみにしてなさいよ。 私の告白への返事を急がせたりはしないから安心してよね! じゃ、また明日☆ メールでつかさのことを聞いてみようかと思ったが、辞めた。 まあ、明日聞けばいいし。 かがみが変に意識して、喧嘩とかしてなきゃ良いけど…… ま、メールでの感じも普通だったし、大丈夫かな。 「さ、宿題をちょっとでも片付けておくか。昼間散々寝たおしたし」 ――翌日、4月29日。昭和の日。 結局、昨日1ページも終わらぬまま寝てしまった俺は朝から宿題をやっていた。 ピンポーン! 「ん?かがみか?早いな……」 時計を見ると10時半を少し回ったところだ。 約束よりも30分近く早い。 ピンポーン! 「はいはい。んだよ、かがみ。ずいぶん早――」 玄関を開けたところで俺は固まってしまった。 なぜなら、そこに立っていたのは――、 「え、と……おはよう、高良さん……」 「あ、あの……おはようございます、男さん。昨日は体調が優れないようでしたので、本日改めてお見舞いに伺いました」 次へ
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ミマ(見舞い)~イ・ナムギョの日本語源流散歩4(機械翻訳) 日本の人々は 病気見舞い 行くことを ミマ (見舞い)行くという。 これを文字そのまま解釈すれば 踊るのを見に行く (舞を見に行く)は意になって病気見舞いとは全く合わないのに,これを私たちの古代史の脈絡で解いてみれば簡単に理解をすることができる。昔私たちの先祖らは病気にかかれば厄神にかかったといって,巫女を呼んで クッ(祭祀) をした。 1960年代までだけでも村あちこちであったこのクッ(祭祀)は本当にシニ見てもおもしろくて厳粛でもあった神秘的な人神の踊りだった。 たいていこのクッ(祭祀)は3日昼夜を継続するのにこの時の村の人々は全部クッ(祭祀)を見に行ったし,行く時は必ず自宅にある尊いのを何でも一つずつ持って行く習慣があった。 例をあげれば卵,米,雑穀,野菜のようなものらだ。 ところで万一このクッ(祭祀)を見に行かなければ厄神が自分の家に移ってくるかも知れないという不安のために村の人々は皆が参加して クッ(祭祀) は村の一種の行事のようになっていた。 巫女らはこういう隣人たちが持ってきた物らを受ける時は丁重な気持ちで受けるという表示で手で心 心 (心)者を使って受けたが,これは隣人たちのきれいな気立てを神に報告して患者のはやい快癒を気持ちで始まるという意であった。 これが誤って伝わって今日日本の相撲(すもう)を見れば,勝った力士が心 心 (心)者の首都を描いて勝者の報酬を受けるのを私たちは日本TVでしばしば見て歴史の流れと変遷を実感する。 このように心 心 (心)者を手で掃くのを日本語ですれば のにつけるだろう (手刀切り)というのに,これを直訳すれば, 手で掃く という意だ。 このように古代社会は私たちが生きる今日のように個人主義でないそれこそ一つの生活共同体で村のひとりの悲しみは皆の悲しみで,ひとりの喜びもやはり皆の喜びになったそのような家族社会であったことが分かる。 したがって病気になれば患者が巫女にクッ(祭祀)値段を出すのではなくて,村の人々が持ってきた物らが巫女の保守になったし,これが古代社会の相互扶助精神だったことだ。今日巫女によるクッ(祭祀)はなくなってもそのような慣習がまだ日本に残って病気見舞いを ミマ (見舞い)ということだ。 クッ(祭祀) はまた 魂解答(解釈) ともするのに, 日本書紀 を見れば天武天皇が病気で横になるや魂を呼び入れる招魂祭の ミダマプリ をした記録がある。 ミダマプリ とは オホムダマプリ ともするのに,ここで 米 や 五 は尊称接頭語で, タマ とは ホーム すなわち 魂 (魂)で,韓国語では 魂解答(解釈) または 厄払い という話だ。 [2009/01/28] ソース:韓国毎日新聞(韓国語) [イ・ナムギョの日本語源流散歩-4]ミマ(見舞い) http //www.imaeil.com/sub_news/sub_news_view.php?news_id=3855 yy=2009 ※この記事はexciteの機械翻訳で生成した記事です。内容が不正確な場合がありますので、ご了承ください。
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さくらまいちらない【登録タグ さ ぶりるP 初音ミク 曲】 作詞:ぶりるP 作曲:ぶりるP 編曲:ぶりるP 唄:初音ミク 曲紹介 みんな桜舞い散らしすぎなんで作ってみた(作者コメ転載) 歌詞 (動画より書き起こし) ずっと今まで 思い続けてきたんだ きっと誰もが 気づいていたはずなんだ 遥か前から 拭い切れない 違和感 第2ボタンとか 言ってる場合じゃなかった 「そうあるべき」 という理想 壊すかも ある意味タブーに 触れてみたくなった 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ なぜなら 3月のアタマが 卒業式だから 桜咲く頃 僕らはぺーぺー 下っ端 きっと 花見の 場所取りさせられてるんだ 社会人でも 学生のサークルでも それは同じさ ぼっちでシートの上 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ ホントは 卒業の時期なら 桜咲いてない 開花予想が どれだけ 早まったとしても 卒業式のときに 桜が咲くことはない 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ なぜなら 3月のアタマが 卒業式だから 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ ホントは 卒業の時期なら 桜咲いてない 桜咲いてない 桜 咲いてない コメント 名前 コメント
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お祝い用クラッカー cracker_*_1004.swf bl, gn, pk, rd ポケット 通販 パソコン その他 5アメG 25アメG http //ameblo.jp/pigg-staff/entry-10509759142.html
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憂「・・・じゃがいもが溶けてもろもろだよ・・・。お姉ちゃん。電話でないし・・・」 いつまでも帰ってこない姉を心配しつつ、憂は机の上の、肉じゃがへと変更したカレーであった物を眺めていた。 長い間火を止めたりつけたりしながら温めていた上、焦げ付かないように混ぜたりしていたので、タマネギは消え、じゃがいもは溶けてドロドロになっていた。 憂「どうしよう・・・警察に電話した方が良いのかな・・・。お姉ちゃん・・・」 だんだん不安になってきた憂は、泣きそうになってきた。 と、知らぬ車が家の前で止まったのが、憂の目に入った。 憂(ど、どどどどどうしよう・・・) 不安になっていた憂は、若干パニックに陥った。辺りをきょろきょろと見渡す。 チャイムなしで、玄関の扉が開く音がした。憂は咄嗟に箒を掴むと、玄関へと駆けた。 憂「えええええぇい!」 箒を振り上げて憂は廊下に出る。と、 憂「お、お姉ちゃん!!?」 靴も脱がずに、そこにぼーっと立っているのは、間違いなく待ちわびた姉の姿。 憂は箒を放り捨て、唯に抱きついた。 憂「お姉ちゃん、遅いよぉ!!心配したんだよ!ごめんね!カレーが肉じゃがになっちゃったの!!じゃがいもが溶けちゃって、それで――」 涙ぐみながら訳もわからず叫ぶ憂。だが、姉の体が震えていることが、その体を抱きしめる腕を通してわかり、憂は顔を上げた。 憂「お姉ちゃ――」 唯「ういいいぃ・・・」 今度は唯の方から憂を抱きしめた。憂のエプロンに顔を埋め、ぽろぽろと大粒の涙を流す。 憂「お姉ちゃん・・・泣いてるの?どうしたの?」 唯「ふええええぇん・・・」 ただ泣き続ける姉に、憂はそれ以上聞くのはやめた。 憂「お姉ちゃん、部屋に行こう?とりあえず、靴脱いで」 優しく唯を支えながら、憂は彼女を部屋へと連れてあがった。 自分の部屋に入ると、唯はベッドに倒れ込んでさらに泣く。 憂は黙って下に下りると、ご飯と肉じゃがと野菜を皿に盛り、お盆にのせて持ってあがった。 憂「お姉ちゃん。机に晩ご飯置いておくから、落ち着いたら食べてね」 返事はなかったが、憂は静かに唯の部屋を出た。 憂(どうしたんだろ・・・お姉ちゃん・・・。明日聞けたら聞いてみよう・・・) 憂は一人、台所で晩ご飯を食べ始めた。 翌日。 憂(休日にお姉ちゃんが、私より早く起きるなんて・・・) 普段は起こしても起きないような筋金入りのねぼすけの唯。 そんな彼女が、どういう訳か置き手紙を残してすでに出かけていた。 憂(昨日の夜のことかな・・・。一体何があったんだろう) 憂は自分の朝食を机の上に並べつつ、テレビをつけた。 憂(お姉ちゃん・・・) なかなか置き手紙を読む気になれず、リモコンを手に持ったまま俯く憂。 『――・・・次のニュースです。昨晩私立桜が丘高等学校の生徒が、暴行の末、ナイフで刺されるという事件が起きました。』 ぼんやりとした彼女の耳に、聞き覚えのある単語が入った。 憂(桜が丘・・・お姉ちゃんの高校!!) 憂は慌てて画面を食い入るように見つめる。出てきた地名、風景は見慣れたものばかりだった。 憂(嘘・・・けっこう家から近い・・・) 『・・・調べによると、この生徒は友人が暴行されそうになったところを助けに入り、巻き込まれた模様です。また、犯人グループの中には桜が丘高校の教員も二名いたそうで、現場は騒然としています』 『当時暴行されかけていた生徒に怪我はないようですが、被害者の田井中律さんは、意識不明の重体です』 画面に映し出された顔、聞こえてきた名前に、憂はリモコンを取り落とした。 憂「嘘・・・律、さん・・・?」 憂(律さんが、刺された!?) 憂は唯の置き手紙を開ける。 『りっちゃんのお見舞いに行ってきます。帰りは遅くなると思う』 震えた文字で、紙の真ん中に小さくそれだけ書かれていた。よく見るとその紙は、水分を含んだようにしわしわになっていた。 憂(律さん・・・) 紬の父に連れられて、三人は律が運び込まれた病院まで来ていた。 だが、三人は律の姿を見ることができなかった。 律が収容されている病室の扉に刻まれた、面会謝絶の文字。 その文字が、まるで呪いのように三人をその場に凍り付かせた。 澪「り、つ・・・っ!」 澪が倒れ込むようにその扉に縋りつき、声を殺して泣き始める。 昨日から一体どれほど泣いただろうか。 いくら泣き虫とはいえ、これほどにまで泣き続けることが出来る自分に驚くほどだ。 だが、そう思っていても、止まらない物は止まらない。 床に座り込んで泣き続ける澪を、紬がそばにあったソファに座らせた。 痛いほど静かな時間が過ぎていく。 紬の父は、三人だけの時間が過ごせるように気をつかったのか、どこかに行ってしまった。 おそらく病院の先生と話をしているのだろう。 澪は泣きはらしてしまった目にハンカチを当ててうずくまっている。 そんな彼女の背中を、紬が優しくさすってやる。 唯はただ、呆然と面会謝絶の文字を眺める。 唯(こんなの・・・ドラマの中だけだと思ってた・・・) こんな状況、空想の話の中だけだと思っていた。人ごとのようにしか、考えたことがなかった。 現実ではこうも心臓を抉られるような気になるのだと、初めて知った。 唯(りっちゃん・・・冗談だよね・・・。嘘だって言って、出てきてよ・・・) 唯はそれ以上その残酷な文字を眺めていることができなくなり、顔を背けた。 どれほど時間が経っただろうか。 おもむろに沈黙を破ったのは、澪だった。 澪「律・・・気を失う前に、私を見て笑ったんだ」 小さく首を振って、澪は続ける。 澪「ううん、それだけじゃない・・・。私だけをタクシーに乗せて逃がしてくれたときも、振り返って笑った」 澪「どうして・・・怖かったに違いないのに・・・苦しかったはずなのに・・・何で笑ったの?」 澪は俯いたまま、誰にというわけでもなく、疑問をぶつける。 それに答えたのは、意外にも―― 唯「・・・そんなの、決まってるよ・・・」 唯だった。澪を見つめるその顔は、見たことないぐらい真剣だった。 唯「澪ちゃんを助けることが出来たから、だよ。絶対」 唯「辛そうにしてた澪ちゃんを見た時は、りっちゃんも辛そうだったもん」 唯の言葉に、紬も小さく頷いた。 紬「小さい頃から、りっちゃんは澪ちゃんの親友だったんでしょう?」 紬「ずっと一緒にいたから、りっちゃんは、『こいつは守ってやらなきゃ』っていう使命感をいつの間にか持っていたのかもしれないわね」 唯「だって、あのりっちゃんだもんね・・・」 澪「唯・・・むぎ・・・」 澪は顔を上げ、もう一度固く閉ざされた扉を見つめた。 澪(そうだ・・・あの時だって・・・) ちび律『もー!みおってほんとあぶなっかしいよね!』 ちび澪『うえぇええ・・・ぐすっ・・・』 ちび律『もうわんちゃんいないよ。ほら、だいじょーぶ』 ちび澪『うん・・・うん・・・』 差し出された手を、涙で濡れた手で握り返す、幼き日の澪。そこへ、笑い声が飛んできた。 ガキA『あはははは!みたぞみたぞ!犬においかけられてないてやーんの!』 ガキB『なきむしだ!なきむしだー!』 ちび澪『っ!!ふ、ふぇ・・・』 ガキA『また泣いたー』 ガキB『また泣いたー』 ちび律『――~っおまえらー!!』 ガキA『うわっ!』 ちび律『みおをいじめるやつは私があいてだー!』 ガキB『田井中だっ。おまえにはかんけいないだろー』ドンッ ちび律『っなにをー!』ベシッ ガキB『いてっ』 ガキA『なにすんだよ!』バシッ ちび律『そっちがやってきたんだろ!』ボコッ ガキA『いてっ』 ちび律『とっととあっち行けぇ!ばかやろー!』 しっぽを巻いて逃げていくガキ共に、幼き日の律はあっかんべーをした。 ちび澪『・・・すんっ・・・』 ちび律『きにすることないよ。さ、かえろ?』 もう一度澪の手を取る律。澪はおずおずと、律のおでこを指さした。 ちび澪『たたかれたところ、赤くなってる・・・』 ちび律『だいじょーぶ。いたくないもん』 ちび澪『ほんと・・・?』 ちび律『ほんとっ!だって、みおがかなしそうにしてるの見るほうがもっといたいもん』 ちび澪『いたい?りつが?』 ちび律『うん。みおが泣いてるの見ると、むねのところがぎゅっ、ていたくなるんだ』 ちび律『だから、それにくらべたらぜーんぜん、へいきだよっ!』 ちび澪『りつ・・・ありがとうえぇ・・・』 ちび律『ないちゃだめー』 澪(・・・律は小さい頃から私を助けてくれていた) 澪(馬鹿で、ふざけてて、おっちょこちょいだけど、心の底に強さを持っていて・・・) 澪(私はその強さに甘えてたんだ・・・) 澪(私自身、もっと強くならなきゃいけないのに、心のどこかでそれをめんどくさがってた・・・) 澪「私・・・馬鹿だ・・・」 頭を抱え込んでうなだれる澪。と、そこへ紬の父が帰ってきた。 紬「お父様・・・」 紬父「・・・今日は、帰ろう」 紬「・・・っ」 紬父「――明日から、面会可能になる」 澪「本当ですか・・・!」 弾かれるように顔を上げる澪に、紬の父は小さく微笑み、また真顔に戻った。 紬父「親族と、君たち軽音部関係者だけ特別に、だそうだ」 唯「私達・・・だけ・・・」 それほどの状態なのだと、嫌でもわかった。だが、明日になれば律にあえる。それだけが三人の励みになった。 紬父「さぁ、家まで送ろう」 重い体を起こして、三人は立ち上がった。 途中何度も振り返りながら、三人は律の病室を後にした。 憂「お姉ちゃん・・・」 唯「憂・・・」 家に戻った唯を出迎えたのは、涙目の憂。 唯「りっちゃんのこと――」 憂「朝、ニュースで見て、新聞で詳しく知ったよ・・・。律さん、大丈夫だよね?」 唯「うん。大丈夫だよ、絶対」 偽りの笑みを浮かべる唯。憂は心が痛くなった。 憂「お見舞い、どうだったの・・・?」 唯「・・・・・・」 唯の顔が曇る。聞かなければ良かった。憂は後悔した。 憂「――・・・っお、お昼ご飯作る――」 唯「会えなかったんだ」 憂「えっ・・・」 唯は決心した。 憂だって、律とは仲が良かった。きちんと何があったか、説明しなくてはいけない。 唯「憂、ちょっと長くなるけど、全部話すね」 唯は靴を脱いで、リビングへと向かう。その後ろを、憂が黙って付いてきた。 いつもと違う姉の雰囲気に、少し戸惑った顔をして。 憂「そう、だったんだ・・・。澪さんが・・・」 唯「うん・・・。でも、今日は会えなかったけど、明日からは部屋に入っても良いんだって」 憂「ホントに!?」 唯「でも軽音部関係者と、りっちゃんのお父さんやお母さんだけって」 憂「そっか・・・心配だね」 憂が肩を落としたその時、インターホンのチャイムが鳴った。 憂「・・・お客さんだ」 憂は目に滲んだ涙を拭った後、玄関へと駆けていった。 唯「・・・・・・」 何をするわけでもなく、ただぼーっとする唯。ギターを触る気にもなれなかった。 床に寝転ぼうとしたとき、ドアが開いた。 憂「お姉ちゃん、和さんだよ。あがってもらうね」 唯「ん、うん」 体を起こし、座り直す。憂は一度廊下に戻ると、台所へと向かった。 和「唯!」 血相を変えた和が、すぐにリビングに現れた。 唯「和ちゃん・・・」 和「携帯にかけても繋がらなかったから来たんだけど・・・その・・・」 憂「どうぞ、座って下さい」 お茶とお菓子を持って、憂が戻ってくる。和は何か言いたげにしていたが、とりあえず腰を下ろした。 唯「りっちゃんのこと、だよね」 和「・・・えぇ。ニュースを見たとき、信じられなかったわ。いてもたってもいられなくなって・・・」 唯「ごめんね、連絡入れられなくて・・・。私も昨日から取り乱しちゃってて」 苦い笑みを浮かべて唯は和を見る。唯のこんな辛い笑顔を見たのは、初めてだった。 和「・・・刺されたって、本当なの?」 唯「うん・・・。B先生に・・・」 和「嘘・・・あの先生が・・・」 二度目になる事件の説明を始める唯。話が終わる頃には、和の眼鏡の奥の瞳は微かに揺れていた。 和「律・・・信じられない・・・」 唯「私も・・・夢ならいいのにって、ずっと思ってるよ」 和「・・・お見舞い行きたかったけど・・・これじゃあ無理ね」 唯「こまめに連絡入れるようにするよ」 和「お願い。・・・私もたまに顔を出すようにするから」 唯と澪を自宅に送った帰り道。 紬は静かな車の中で、ずっと引っかかっていたことを口にした。 紬「お父様・・・何かしたの?」 紬父「・・・何がだ?」 紬「両親はともかく・・・私達も特別に面会可能だなんて・・・」 紬父「・・・・・・」 紬「普通なら両親だけのはずでしょう・・・?」 紬父「・・・・・・」 紬の父は、一つため息をつくとその重い口を開いた。 紬父「私は何もしていない。だが・・・」 紬「・・・?」 紬父「正直に言うと・・・律ちゃんは危険な状態だ」 求めていた真実が、残酷に紬の胸を抉っていく。 紬父「どっちに転ぶかわからない不安定な状況なんだ。だから・・・医師の方々も、お前達に託したいみたいだ」 紬父「少しでも長く、律ちゃんの傍にいてあげなさい。親友のお前達が傍にいるだけで、律ちゃんは救われるだろう」 紬「ふ、ぐすん・・・りっちゃん・・・」 俯いて泣き出した紬の頭に、紬の父は静かに手を置いた。 澪はベッドで一人横になっていた。 本当はマスコミやらに追いかけ回される状況だが、紬の父が手配してくれた。 律の状態が安定するまでは、電話一つかけてこないそうだ。 澪「・・・・・・」 明日、連絡を聞いた旅行中の両親が帰ってくるらしい。――律の両親もだ。 ベッドの横には自分の鞄と並んで、律の鞄が置いてある。 あの夜、家の玄関に放置されていた鞄だ。 澪はおもむろにそれを持ち上げると、きつく抱きしめた。 澪(明日・・・律に会える・・・) さらに翌日。 日曜の朝の人影が少ない道を、三人を乗せた車が走っていく。 全員終始無言だった。 いつもならこういうとき、律が話題を作ってくれるのに。 同じ事を誰もが一緒に思っていた。 紬父「それじゃあ、私は今日は用があるから・・・」 紬「えぇ、また連絡するわ」 紬の父は三人を見回すと、車に戻っていった。 律の病室の前には、すでに人がいた。 澪の両親だった。 ソファに座って黙していた二人は、澪に気がつくとすぐに彼女に駆け寄った。 澪母「澪!!あぁ澪!!」 澪の母は澪を縋りつくように抱きしめると、その場に泣き崩れた。 澪父「澪・・・無事で良かった・・・。悪かった、一人にして・・・」 顔をぐしゃぐしゃにして泣く妻の傍に行き、澪の父は娘の顔をじっと見つめた。 その声は心なしか震えていた。 澪「お父さん、お母さん・・・」 二、三日会えなかっただけなのに、ものすごく長い間感じてなかったかのように感じる、家族のぬくもり。 澪は母の抱擁に、ただ身を任せた。 ガチャ ふいに、律の病室の重い扉が開かれた。 出てきたのは、やつれた顔に涙を浮かべてふらつきながら歩く律の母と、彼女を支える律の父だった。 唯「りっちゃんのお母さんとお父さんだ・・・」 唯の声に、こちらに気がつく律の両親。 澪は母の腕をそっと離すと、二人の前まで歩いていき、頭を深く下げる。 律父「澪ちゃん・・・」 澪「謝っても許されることじゃありません・・・。でも、謝らせて下さい・・・お礼を言わせて下さい・・・!」 澪「律が・・・律が助けてくれなかったら、私っ・・・!本当に、すみませんでした・・・!!」 震える声ですみませんと繰り返す澪。 澪の両親も、彼女の隣で頭を下げた。 律父「顔を上げて下さい。澪ちゃんも、ご両親も」 律の父が静かに口を開く。それでも澪は、頭を上げなかった。 律父「今回の件は律が・・・あの子が自分の意志でやったことです。澪ちゃんが謝ること、ないよ」 澪「・・・・・・」 律父「律は澪ちゃんが傷付くのを見たくなかったんだ。そんな顔してたら、逆に律が救われない。いいかい?」 律の父が、澪の前にしゃがみ、彼女の肩に手を置いた。 律父「どうしても償いたいと思っているなら、律の傍にいてやってくれ。それだけで十分だよ」 律母「・・・お願いね、澪ちゃん。それに、唯ちゃんに紬ちゃんも。それが律の励みになるわ・・・」 泣きはらした目で薄く微笑み、律の母は三人を見た。 澪はにじんだ涙を拭うと、顔を上げてしっかりと頷いた。 医師の許可をもらい、三人は律のいる病室へと入る。 目に入った光景に、胸が締め付けられた。 律と面会が出来たことを、素直に喜ぶことができなかった。 確かに律はそこにいた。 無地のベッドの上に、飾り気のない患者服を着て横になっていた。 嫌でも目に付くのは、彼女の体に取り付けられた数々の機器。 顔につけられた酸素マスクから伸びるチューブが、半開きの口に入れられている。 無数のコードが伸びた心電図が、静かな室内に一定のリズムを刻む。 律の頭や腕には包帯が巻かれ、あちこちにガーゼが貼り付けられていた。 普段の彼女からは想像できない――想像したくもない姿だった。 澪「律・・・」 澪はふらふらとベッドの横へと行く。 自分を映すことはない閉ざされた瞳は、開く気配を微塵も見せない。 唯「りっちゃん・・・」 紬「・・・・・・」 紬父『正直に言うと・・・律ちゃんは危険な状態だ』 紬父『どっちに転ぶかわからない不安定な状態なんだ』 その事実を知るのは、父から聞いた紬のみ。 紬は不安で引き裂かれそうになる体を自分で抱きしめるようにした。 また、沈黙が三人を包んでしまう。 澪(駄目だ・・・これじゃ、駄目なんだ) 澪(律は私達が悲しむのを望んでいないんだから・・・) 澪は小さく頭を振ると、唯と紬を振り返り、気丈に振る舞った。 澪「――明日から学校だけど、私毎日ここに通うことにするよ!」 唯「澪ちゃん・・・。なら、私も!」 紬「・・・当然私も」 唯がびしっと手を挙げ、紬もにっこりと笑う。 澪はもう一度律を振り返ると、点滴の管がつながれた手を、そっと握った。 澪「律、頑張れ・・・。明日も、明後日も――律が元気になるまで毎日絶対来るからな」 それから数時間後。 病室の扉がノックされ、話をしていた三人は立ち上がって返事をした。 看護士によって開けられた扉の向こうに立っていたのは、さわ子だった。 澪「さわ子先生!」 さわ子「りっちゃん・・・りっちゃんは大丈夫なの!?」 真っ青な顔で病室に入るさわ子。 ベッドで眠る律を見て、彼女は眼鏡の奥の目を潤ませた。 さわ子「うっ・・・りっちゃん・・・」 唯「さわちゃん先生・・・研修は?」 さわ子「そんなものどうでもいいのよ!・・・B先生、急に研修の話持ちかけてきたと思ったら・・・」 紬「B先生に研修の話を・・・」 さわ子は机の上に鞄を置くと、眼鏡を取ってつかつかと歩き出した。 さわ子「ちょっとBの野郎ぶちのめしてくる」 澪「い、いやいや・・・」 澪は慌てて彼女を止める。 澪「先生落ち着いて下さい。もうB先生は留置所の中ですよ」 さわ子「うううぅ・・・なら、面会許可もらって情け容赦ない罵声の数々を――」 唯「そんなことより、りっちゃんの傍にいてあげてよぉ」 腕を引っ張って言う唯の言葉に、さわ子は我に返った。 さわ子「・・・そうね・・・。ごめんなさい、取り乱したわ」 澪「いえ・・・」 でも、と紬がさわ子を見る。 紬「先生忙しいんじゃないですか?職員の中から犯罪者が出たんですし・・・会議とかあるんじゃ・・・」 さわ子「そうなのよね・・・。できるだけここには来たいけど、さすがに毎日は無理かも・・・」 唯「そんな~・・・」 さわ子は真面目な面持ちになると、三人の顔を一人一人しっかりと見つめた。 さわ子「頼んだわよ、あなた達・・・。りっちゃんのこと、しっかり見守っていてあげて」 澪「――もちろんです」 さわ子は鞄を手に取ると、中から手帳を取りだした。 さわ子「そうそう、大事なことを忘れてたわ。・・・その、学校の中からわいせつ行為の犯人と、それの被害者がでたってことで、むぎちゃんの言う通り、今学校中大騒ぎなの」 さわ子「明日から月曜日だけど、学校は一時休校になるみたいよ」 唯「ホント!?」 さわ子「えぇ」 澪「じゃあ、ずっと律の傍にいてやれるな」 紬「嬉しいわぁ」 さわ子は喜ぶ三人を見て、小さく微笑んだ。 それから毎日、三人は律の病室を訪れた。 澪「律!今日は和と憂ちゃんも、そこに来てくれてるんだぞ」 唯「二人とも入室は許可されないんだけど・・・りっちゃんが元気になるようにって、千羽鶴折ってくれたんだよ!」 澪「今日は久しぶりにバンドの練習をしたんだよ、律」 紬「りっちゃんが起きたときに、なまけてたなーって怒られないように、頑張ったんだから」 机の上に置かれた小さなスピーカーから、録音された演奏が流れてくる。 しかし、ドラムの音はない。 澪「お前がいないと、全然演奏に迫力が出ないよ・・・。早く元気になれよ」 唯「りっちゃん!さわちゃん先生が来てくれたよ!」 さわ子「無理言って抜け出してきたわ!さあ、夕方までしゃべるわよー!」 澪「律、凄いぞ・・・。クラスのみんなから、手紙がいっぱい来てる」 唯「寄せ書きも預かってきたよ!」 紬「みんな、りっちゃんが元気になるの、ずっと待っててくれているのよ」 澪「幸せ者だな、お前は・・・」 その後も、励ましの言葉が録音されたテープや花も病室に届けられた。 澪達も時間が許す限り律の傍にいて、他愛もない話を続けた。 律が笑いながら相づちを返してくれるのを期待して。 しかし――いっこうに律は目覚める様子を見せなかった。 最終章 律「やっぱ軽音部は最高だぜ!」 http //takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244894726/
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坂木素直(さかき すなお) 概要 特徴 各イラスト 行動経緯 死亡記録 概要 ヘアピンを付けた少女。 星野中学校出身。野球部のマネージャー。 家族構成は父母弟。 特徴 [部分編集] 交友関係 貴島友理香や兜橋夢人、凌釧捺と仲が良い。凌釧との関係は暴行を加えて(後述)以降、悪くなっている。(5月20日(火))凌釧側が周囲との関わりを避けていたためであり、坂木自身は暴行を後悔し、凌釧との和解を望んでいた。(5月22日(木)等) 凌釧の転校を知らされた際の態度を見るに、描写は無いものの丹生袴閣真による暴行事件(6月18日(水))鎮静後は良好したものと思われる。(6月27日(金)) 諏似春杏太の事が好き。野球部のマネージャーをやっているのも彼が目的。(5月6日(火)) 中学校時代から一緒で、当時から好意を抱いていたようだ。マネージャーも当時から務めている。(5月19日(月)-1等) 弁当コンテストを発案したのは、参加者で唯一彼の好物(ミートボール)を知っていたから。勝利を確信していた。(4月24日(木)・4月28日(月)) 5月18日(日)早朝、遂に告白へ踏み切るも、答えが返ってくる前に諏似春は意識不明に。諏似春の入院以降はほとんど毎日お見舞いに出向いている。(夏休み-運命等) 彼が失踪している([[7月18日(金)-12])ことには気がついていない。 諏似春の見舞いに通う中で、警察官である海住真子と親しくなる。(夏休み-運命)前回の坂木の死因は「銃殺」。 ブログ情報にて海住の存在は意味深なことが示唆されている。海住が坂木を銃殺する? 性格 直情的かつ短絡的。暴走すると止まりづらい。諏似春の事件を受けた事で動揺し、誤解から凌釧に暴行を加えている。(5月20日(火)) その後は反省、凌釧に許してもらえなかったことから深く落ち込む。(5月22日(木)) 各イラスト [部分編集] 死亡順絵 背後に、それぞれ赤と白の丸が描かれた旗。漫画ページのトップにも1月の部分に似たものが描かれている。 WA・WDに関係するのではないかという説がある。 ランダムトップ絵 28涙ぐんでいる。 諏似春の後姿。 銃を構える手。 線の刻まれた円、中心に十字が描かれている。的? 諏似春のイラストにも似たものが描かれている。同じもの? 割れた窓。 椅子。教室の椅子。凌釧に投げつけたものと同じ、 シルエットの誰か。 足元に花。 ブログ 2011.05.06 「めぇ!」 画像名は「0110506.gif」で特に無し。 円の中心に十字のある、上述のランダムトップ絵と同じものが描かれている。 背景に窓のようなもの。 百合を主にたくさんの花が描かれている。 その他 5月のトップイラストに描かれている。諏似春のことで動転している様子と思われる。 行動経緯 [部分編集] 4月24日(木):弁当コンテスト提案。 4月28日(月):弁当コンテスト惨敗。 5月18日(日):朝連中の諏似春杏太に告白。返事を待つ。 5月20日(火):凌釧捺を諏似春毒殺未遂の犯人と疑い、椅子や机を投げつける。止められたことで冷静になり、直後に謝罪。 5月21日(水):諏似春と共に入院した津倉光平から、諏似春の負傷は事故と告げられ、再度凌釧へ謝罪に行く。 5月22日(木):凌釧に謝罪、許されはしたようだが、拒絶され落ち込む。 6月11日(水):諏似春を見舞いに病院へ。凌釧と遭遇するも逃げられる。 6月18日(水):兜橋夢人が凌釧の暴行被害を突き止め、同行。貴島友理香と共に凌釧の元へ駆けつける。 6月27日(金):凌釧の突然の転校を知り慌てて彼女に連絡するも、電話は繋がらなかった。 7月25日(金):原名護津都の退院を貴島と祝う。諏似春の安否を尋ねる。 夏休み-運命より8月3日(日):綱波秋と共に諏似春の見舞い。海住真子・小宮山敏政姉弟(?)と知り合う。 8月5日(火):海住と恋愛相談。互いに励まし合う。 夏休み-拒絶より8月7日(木):見舞いに向かうらしい姿が確認できる。 夏休み-運命より8月8日(金):銀峠発・貴島の葬儀に参列。周囲から親しい者が次々消えていくことに不安になる。 8月9日(土):外出せず。 8月10日(日):呆然としたまま病院へ。海住に励まされ、涙する。 8月11日(月):落ち込んだまま病院へ見舞い。 8月13日(水):病院へ見舞い。 8月15日(金):病院へ見舞い。 8月16日(土):病院へ見舞い。描写は無いが、9日以外は毎日見舞いに訪れていると思われる。 死亡記録 前回 1月8日、射殺。 今回 現在存命 前回は12月末に級友が殆ど居なくなっているので、不安になり杏太の実在を強引に確認しようとして病室不在に気付き、ずっと張り付いていたはずの顔見知り、海住に不審を抱き、警察が黒幕と断じて揉め、混乱の中で銃を奪ったり警官を撃つなどしてしまい、海住にやむなく射殺されたのかも -- 名無しさん (2020-05-22 23 06 46) 8月17日の病院爆破らしき事件の際に現場へ居合わせ、こんな時でも運び出されない杏太や、他の見舞客が警察であったことなどに不審を感じ始めるのかも知れない -- 名無しさん (2020-05-22 23 10 46) 名前 コメント
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概要 【バラモス】の専用技の1つ。 今作のバラモスは他にも【奈落の舞い】【魅了の舞い】と、様々な舞いを駆使した戦闘を行うが、 この舞いの効果は自分を中心とした広範囲に、【特技封印】状態にし、さらにかかっている良い効果を全て消去という強力なもの。 【いてつくはどう】を数段嫌らしくしたものとも言え、 魅了の舞いで魅了状態にされた味方へのツッコミや、 奈落の舞いで耐性を下げられたところへの【煉獄火炎】に対策するための心頭滅却を封じるなどと、 この技を起点に他の技が更に厄介な事になってしまい、 その上、消去効果とあわせて対策を練る事が難しい。 使用頻度も高い方なので、まずはこの特技をどうにかしないことにはバラモス戦はどうにもならないだろう。 対策としては、キラキラポーンを使えば特技封印効果を受けずに済む。 ただし、防いだ後キラキラポーンを含めた状態変化が消えるのを防ぐ事はできないので注意。 また、もしもパラディンが特技封印になってしまった場合は、自力でヘヴィチャージすることもままならないので、ズッシードを入れるのを忘れずに。
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概要 【バラモス】の専用技の1つ。 今作のバラモスは他にも【魅了の舞い】【暗黒の舞い】と、なぜか舞いを多く使うが、 モーションそのものは しぐさ「さそうおどり」とほぼ同じものが使われている。 エフェクトは呪いの踊りと似たような感じで暗い青色のスポットライトと黒い音符となっている。 バラモス戦中はよくみないと暗黒の舞い(暗い紫色)辺りとやや見分けがつきづらい。 効果自体は自分を中心とした広範囲に、全属性の耐性を下げるというもの。 ステータス異常のアイコンは実装されていないため持続時間が分かりづらい点に注意。 解除方法は時間経過か聖者の詩などの効果のみである模様。 この効果によって耐性が下がってる間は、【しゃくねつ】【煉獄火炎】【イオグランデ】 のダメージが上昇する。 しゃくねつは300ダメージオーバーするようになり、 煉獄火炎やイオグランデは無耐性だと450を越えるダメージ(およそ1.5倍?)を受け、 高確率で即死するので、何らかの対策はしておきたいところなのだが、 フバーハや魔結界による効果は暗黒の舞いやいてつくはどうでしょっちゅう消されるので、 装備で対処した方がいいかもしれない。